日本でもタイ料理が徐々に浸透し、中華料理や韓国料理のように一般的になりつつあります。タイ料理関連の商品やタイ料理のお店も随分多くなってきました。ただ、まだまだ家庭では手作りのタイ料理が食卓に出てくることは少ないようです。スーパーで買える食材で、家庭でも簡単にできるタイ料理だったら作ってみたくないですか?日本人に人気のタイ料理のメニューを3つご紹介します。
トムヤムクン

日本人がタイ料理で真っ先に思い出すのは、やはりトムヤムクンじゃないでしょうか。トムヤムクンといえば辛くて酸っぱい海老のスープです。クン=海老なので、海老が入っていないものは別の名称になります。
ナム・プラー(タイ産の魚醤油)やナム・プリック・パオといった調味料と、バイ・マックルー(こぶみかんの葉) 、レモングラス、パクチー、 プリッキーヌ(青唐辛子の一種)、カー(ショウガの一種)などの香辛料が入っているのがポイントです。
ナム・プラーやパクチー、レモングラスなどは近所のスーパーでも見かけるようになりましたが、他の食材は手に入りにくいですよね。
そこで便利なのが、トムヤムペースト(トムヤムクンペースト)です。これさえあれば色々食材を買い集めなくても簡単にトムヤムクンが作れます。トムヤムペーストと水(または鶏ガラスープ)を鍋に入れて、具材と一緒に煮込むだけです。トムヤムペーストは複数のメーカーで作られていますが、その中でスーパーに売っている3つの商品、プラス、トムヤムスープ、トムヤムパウダーをそれぞれ1つずつご紹介します。
桃屋のトムヤムクンの素
桃屋といえばメンマや海苔の佃煮で有名ですが、一昔前には「辛そうで辛くない少し辛いラー油」は一大ブームを巻き起こしましたね。桃屋のトムヤムクンの素は、10年以上もの研究を重ね、辛すぎず、酸っぱすぎない日本人好みの味に仕上げたそうです。

トムヤムペースト(ユウキ食品)
豆板醤やコチジャン、ガラスープなど一般家庭にあるものはおそらくほとんどがユウキ食品の商品ではないでしょうか。そのユウキ食品のトムヤムペーストはチューブタイプとパックタイプがあります。原産国がタイの商品なので、まさに本場の味。日本製のように辛さ酸っぱさは控えていませんので、辛いのが苦手な方はココナッツミルクまたは牛乳を加えましょう。こちらの商品は、ガラスープに溶かし、レモングラスやナンプラーなどを加えた方がしっかりとした味になるようです。

ナンファー トムヤムペースト(カルディ)
こちらも原産国がタイなので、辛さ、酸っぱさは本場そのもの。コーヒーと輸入食品のカルディで買えます。レモングラス が効いていて風味がいいのが特徴です。

トムヤムスープ缶詰(業務スーパー)
簡単に手に入れられて、簡単に作れるのがこの商品。こちらはペーストではなく、缶詰に入ったトムヤムスープです。海老や野菜を加えて煮込めば出来上がり。同じく原産国はタイですが、かなり酸味と辛味が強く、悶絶する人も。業務スーパーは、日本全国に700以上の店舗があるので、お近くのお店で簡単に手に入りますね。もちろんコスパは最強です。

スパイスクッキングアジアン屋台街 トムヤムクン(ハウス食品)
最も簡単に手に入るのはこの商品でしょう。ハウス食品なので、どこのスーパーでも置いているはずです。スパイスクッキングの名の通り、パウダーです。お水にパウダーを溶かして具材を煮込めば出来上がり。こちらも非常に簡単です。

ガパオライス

タイ料理のお店ではかなり人気のガパオライス。タイでもランチはとりあえずガパオライスというほど、屋台で人気No1の料理です。ガパオライスを一言でいえば、「鶏肉のバジル炒めご飯」。鶏ひき肉をガパオ(=ホーリーバジル)や玉ねぎ、赤ピーマン、黄ピーマンなどの野菜と炒めて、半熟目玉焼きとともに白いご飯に混ぜて食べる料理です。
本場タイのガパオライスは、お肉が鶏肉ではなく、豚肉、牛肉などのメニューもあり、目玉焼きはたいていオプションのようです。お肉のかわりにイカのバージョンもあります。
この料理は、バジルが主役。家庭で作る時は、ナンプラー、オイスターソースに、辛味(豆板醤、赤唐辛子、鷹の爪)を加えればOKです。
さて、そんな調味料がなくても簡単にガパオライスができる商品をご紹介します。
いなばのとりそぼろとバジル
最も簡単にガパオが作れるのがこのいなばの「とりそぼろとバジル」。なんせ缶詰ですから。お皿にご飯を盛って、レンジでチンした「とりそぼろとバジル」を添え、目玉焼きをのっければ出来上がりです。いなばの「とりそぼろとバジル」は、一昔前に売り切れ続出したいなばの「タイカレー」シリーズのひとつ。素材から加工まで全ての工程を本場タイで行っている商品です。まだ食べたことがないなら、缶詰とは思えないクオリティの高さに舌鼓を打つでしょう。

スータイ 鶏肉バジルチリ炒め(カルディ)
缶詰同様に手抜きできるのがレトルト食品。カルディで販売されています。原産国はタイですが、本場とは少し違ってマイルドなお味です。辛いものが苦手な方にはこちらの商品が向いています。

スパイスクッキングアジアン屋台街 ガパオ(ハウス食品)
トムヤムクンでご紹介したハウス食品のスパイスクッキングシリーズのガパオ版です。鶏ひき肉や野菜を炒めて、醤油、砂糖とこのパウダーをふりかけるだけ。バジルに、こぶみかん(タイ原産の柑橘類)の香りと、魚醤・あさり・にんにくの旨みが加えた本格的な味が楽しめます。

ユウキ食品 ガパオソース・ガパオペースト
世界の食材を扱うユウキ食品からは、ガパオソースとガパオペーストの2種類販売されています。ソースとペーストですから、どちらも食材を炒めてからふりかけます。両方日本が原産国なので、やや日本向けにアレンジしているようです。ガパオソースは、ナンプラーや香辛料が抑えめで食べやすいという評価ですが、ガパオペーストは今年3月発売の新商品なので、まだ多くの評価がありません。さて、どんなお味なのでしょうか?

マルコメ ダイズラボ ガパオライス
ガパオライス最後の商品は、なんちゃってガパオライスです。お味噌汁のマルコメから発売されいている「ダイズラボ ガパオライス」は、鶏肉ではなく、大豆でできた鶏肉風のお肉です。お肉と間違ってしまうほどの食感に、「ホントに大豆?」と疑ってしまう人も。大豆ですからお肉と比べて低カロリー、低脂質。野菜を加えて炒めるだけの簡単調理です。残り汁でスープも作れるお得な商品です。

パッタイ

パッタイといえば、タイ風の焼きそば。米粉の麺を使用しているので、タイ風の焼きビーフンと言った方が近いですね。タイのビーフンは、センミー (細麺)、センレック(中細麺)、センヤイ(幅広麺)の3種類があり、パッタイにはセンレク(中細麺)が使われます。タイ料理では珍しく、辛くない、ほんのり甘い酸っぱい料理ですので、辛いものが苦手な方にも人気です。辛い方がいいという場合は、自分で唐辛子やナンプラーで味付けします。
パッタイに欠かせないのは、タマリンドとパームシュガー。タマリンドは甘酸っぱいトロピカルフルーツ、パームシュガーは、ヤシから採れる砂糖で、血糖値を上げにくい甘味料として注目されています。女性にはうれしい低GI食品です。ナッツや桜えびが入っているとなおいいですね。
ケンミン食品 「手軽に料理しタイ」シリーズ パッタイ
焼きビーフンでおなじみのケンミン食品から今年(2016年)発売された「手軽に料理しタイ」シリーズ。ビーフンと液体ソースが入っているので、豚肉、ニラ、もやし、卵等とあわせて炒めるだけ。その名の通り、手軽に料理できます。ナッツや桜えびを加えると、より本格的になります。

カルディ パッタイ(タイ風焼きそば)
こちらもビーフンと調味料がセットになっている商品。お肉、野菜をあわせて炒めるだけです。カルディの商品の中でもかなりおすすめの商品で、「めちゃくちゃ美味しい!」と評判です。

カルディには、パッタイペースト、センレク(中細麺)も売っていますので、こちらも試してみてください。


なんちゃってパッタイを作るなら、ビーフンと、ナンプラー、オイスターソースがあれば簡単にできるようです。ナンプラーはスーパーでユウキ食品のものが売られているので、手に入りやすいですね。

なんちゃってパッタイの作り方は、クックパッドのレシピをご参考にしてください。