紅茶は世界中で飲まれている飲み物の一つです。世界中に産地があり、飲み方も国によって違いがあります。産地や種類によって、紅茶自体にも微妙な違いあります。紅茶の効能や飲み方と併せて、目的別の効果的な飲み方を紹介します。

紅茶の持つ効能

紅茶

紅茶には紅茶ポリフェノールとカフェイン、テアニン、フッ素等が含まれています。お茶の成分であるタンニンやカテキンも紅茶ポリフェノールの一つです。

美容と健康の味方、紅茶ポリフェノール

成分の一つである紅茶ポリフェノールは、紅茶を作る工程である発行の時に生まれる物質で、身体の老化や錆びつきを防止する効果があるのです。つまり、アンチエイジングや老化による体の不調に効果があります。

紅茶のポリフェノールにはメラニンの生成を抑え、身体を温めてくれます。美白や冷え性にも効果があるのです。また、紅茶ポリフェノールには脂肪燃焼効果があり、ダイエットにも効果的です。

殺菌力のあるタンニンやカテキンが含まれているので、虫歯や風邪、食中毒に効果があります。海外旅行によく行く人の中には、食あたりを避けるために紅茶を持っていくそうです。

紅茶はリラックスに最適な飲み物

カフェインと聞くと、眠れなくなってしまうイメージが強いですが、微量のカフェインにはストレス解消効果があります。それだけでなく、紅茶にはストレスホルモンを正常値に戻す効果があり、リラックスにとても役立ってくれます。仕事中に一息入れたい時や、イライラを抑えたい時はコーヒーより紅茶の方が効果的です。

紅茶は虫歯や口臭にも効果的

紅茶ポリフェノールの殺菌力は、口の中の虫歯菌や口臭の原因となる雑菌にも効果があります。フッ素も含まれているので、歯のエナメル質を強くすることもできます。紅茶を飲む習慣をつけることは、口の中の殺菌をしつつ、歯にフッ素を塗る習慣をつけることと同じことなのです。

目的別の紅茶の種類と、紅茶の飲み方

紅茶

紅茶には産地や飲み方によって様々な違いがあります。ダイエットや冷え性など、欲しい効果に合わせて飲み方を変える必要があります。

紅茶の茶葉にはたくさんの違いがある

紅茶の茶葉は、産地や品種による違いはもちろん、育て方によっても微妙な違いがあると言われています。

例えば、世界3大茶葉の一つ、ダージリン。インドのダージリン地方で採れる茶葉で、日本でも人気が高い茶葉です。上品な渋みとマスカットの様なユニークな香りが、味や香りに敏感な日本人に受けているのではないか、と言われています。

茶葉本来の香りを楽しむだけでなく、果物や花、スパイスやナッツの香りを付けたフレーバーティーも存在します。一番有名な物は、ベルガモットの香りを付けたアールグレイではないでしょうか。爽やかな香りが特徴的で、ミルクティーに使われることもあります。

このように、茶葉本来の違いはもちろんですが、加工により味や香りが違うこともあります。多彩な味と香りを楽しめるのも、紅茶ならではの楽しみ方です。

紅茶の効果的な飲み方

紅茶の飲み方には、欲しい効果によって飲み方を変える必要があります。

例えば、紅茶にある脂肪燃焼効果を利用したい時は、ストレートティーで1日2杯、食事中や食後に飲むと脂肪分の吸収を抑えられます。ただ、カフェインも含まれていますから、夜寝る前や遅い夕食の際は避けるようにしましょう。最も、遅い夕食は肥満の元でもありますから、ダイエット中は避けるべきですね。

冷え性で体を温めたい方は、朝起きた時にしょうが入りの紅茶を飲むといいでしょう。人間の体は浅い眠りから起きるまでの間が一番冷えるのです。すぐに体を温めたい時は、起きてすぐに紅茶を飲むと効果的なのです。体を温めるしょうがを入れれば、身体を温める効果もアップします。

紅茶を飲む時の注意点

紅茶

良い効果やたくさんの楽しみ方がある紅茶ですが、大量に飲んでしまうと副作用が起きてしまいます。紅茶を飲む際は、副作用に気を付けて飲むようにしましょう。万一、副作用の様な症状が出たら、しばらく飲むのを中止しましょう。

紅茶のカフェインで出る副作用

紅茶にもカフェインが含まれていますから、寝る前に飲んでしまうと眠れなくなる時があります。

カフェインには胃を活発にする効果もあるので飲みすぎると胃を荒らしてしまします。ひどい時には胃酸過多による胃潰瘍や十二指腸潰瘍を引き起こしてしまうのです。摂りすぎに対する注意はもちろんですが、胃が弱い方はハチミツを入れて飲みましょう。ハチミツが胃を保護してくれます。

カフェインには中毒症状やアレルギーが存在しますから、紅茶に限らずカフェインを含んでいる物を摂取していて気分が悪くなったら、すぐに医師に相談して下さい。

紅茶を飲みすぎると尿道結石を引き起こす

紅茶はカフェインやタンニンの他に、シュウ酸も含まれています。そのため、飲みすぎると尿道結石を引き起こしてしまうのです。紅茶以外にも、カフェインやタンニン、シュウ酸を含んでいる飲料や食材には共通した注意点ですから、紅茶以外にも尿道結石を引き起こす成分のある飲料や食材には注意しましょう。

飲みすぎると貧血になる場合も

紅茶に含まれるタンニンには鉄と結びつく性質があります。そのため、飲みすぎると貧血を引き起こしてしまうのです。貧血気味の人は、紅茶を飲む量は控えめに、食事中は避けるようにしましょう。食事中にタンニンを摂ると、食事に含まれる鉄分とくっついてしまい、鉄分摂取の邪魔になってしまうからです。